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使われる用語集

福島封筒の「検品作業」で
使われる用語集

当メディアは株式会社福島封筒をスポンサーとして、Zenken株式会社が運営しています。
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封筒製造における最終工程の「検品」は、お客様に高品質の製品を届けるために重要な役割を担っています。検品には、パラパラ検査や抜き取り検査、破壊検査などの種類があります。ここでは、さまざまな検品の方法について紹介します。

メディア監修
株式会社福島封筒
株式会社福島封筒
機械が好き・話すことが好きな人が
活躍できる専門会社

都内では珍しく大規模な生産設備を持つ「福島封筒」は、機械操作が得意な方も、コミュニケーション力を活かして未経験からチャレンジしてみたい方も、それぞれの強みを発揮できる会社です。

製造と営業が連携し、企画から発送までを内製化できる高い専門性が評価され、大手企業や官公庁をはじめ、全国のクライアントから厚い信頼を寄せられています。

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パラパラ検査

パラパラ検査(パラ検)とは、束にした封筒をパラパラとめくりながら、汚れや破れ、口糊、窓などの状態を目視で検査するものです。各工程の間でパラパラ検査を行い、加工不良や機械詰まりを防ぐとともに、製品の品質を担保します。

パラパラ検査には、工程間で半製品をチェックして次の機械にセットする「載せ手」の検査と、完成品を機械から受け取って梱包前の最終確認をする「取り手」の検査があります。

一貫機載せ手

印刷された紙を封筒の形に抜き、周囲の紙をむしった後、最初のパラ検を行います。封筒を天地(上下)と左右にわけて4回検品し、次工程を行う一貫機に載せます。

検品の手順と目視ポイント

  1. 台上に紙を乗せて地側をおさえ、天をパラパラとめくり落としながら表裏を目視で検査
  2. 紙の向きを変えて、今度は天側をおさえて地をパラ検
  3. 同様に、右側・左側もパラ検

印刷や抜きの不備がないか、窓枠がある場合、抜きカス(型抜き後に残る不要な紙くず)やバリ(封筒の窓の切り抜き部分に残る、小さな紙の突起)が残っていないかをチェックします。紙同士の隙間から不備を見やすくするために、少しずらす(積んだ紙を斜めにずらしていく)などの作業は、経験を重ねることで慣れていきます。

アドヘア・ホットメルト
載せ手

アドヘア糊では、封筒のフラップ(封筒のふたの部分)と本体がしっかり接着しているかどうかを、実際に貼り合わせた製品を破って確認します。糊の付き具合が弱い場合には、手で簡単にめくれてしまい、使用時に封が開いてしまう恐れがあるため、目視での接着確認を徹底しています。

型で抜かれた紙は、機械で封筒の形に製袋(封筒の形に紙を折って、貼り合わせる工程)されます。封筒の形になった半製品はボリュームが出るため、パラ検にも熟練の技術が必要になります。口糊のアドヘア・ホットメルト加工前のパラ検は以下の手順で行います。

検品の手順と目視ポイント

  1. 台の上で封筒を揃え、対角線上で持つ
  2. 手はそのままで、封筒の口の部分を下に向ける
  3. 封筒の口側を持ったままパラパラとめくり、封筒下部の表裏面を目視で検査
  4. 製品を反転させ、1と同様に対角線上で持つ
  5. 封筒の下側を持ったままパラパラとめくり、封筒上部の表裏面を目視で検査
  6. パラ検が終わった製品をきれいに揃えて、自動給紙に載せる

印刷や抜き、製袋に不備がないか、窓つき封筒の場合、窓の破れやめくれなどがないかを目視で丁寧かつスピード感をもってチェックしていきます。糊加工前のパラ検では、糊の塗布位置にずれがないか、糊の量が足りているかを経験者が目視で確認します。

微細なずれでも、のちの封緘不良(のりづけが不十分で封筒が開いてしまうなど)につながるため、判断に迷う場合は先輩や管理者と相談するよう徹底しています。

窓・カマス・和封筒・
アラビア載せ手

封筒の型や加工方法によって検品のポイントが異なります。

窓付き封筒、カマス封筒、和封筒、アラビア加工の封筒の場合、上記の一貫機載せ手に加えて、自動給紙で引っ張られる方向を確認し、台に載せる際に角折れがないかチェックします。

各種取り手

最終工程の機械から仕上がってきた製品は、取り手の検品担当による確認を経て梱包されます。取り手の検品では、封筒の表裏だけでなく両側面もくまなく目視して、傷がないか確認します。製品全体のバランスをチェックする、最後の砦とも言えるステップです。

抜き取り検査

抜き取り検査とは、各工程のラインから半製品をランダムに抜き出し、不良が出ていないかチェックする検品方法です。検査は1時間に1回の頻度で実施され、糊の塗布範囲や貼り合わせのずれ、封筒の印刷・抜き・窓貼りの状態などを目視で確認します。微細な不備も早期に発見できるよう、糊の塗布量については糊の厚みを測るための専用の測定器「マイクロメータ」で厚みの測定を行うこともあります。

福島封筒では、各工程において決められた時間ごとにサンプルを採取して検査しています。以下に、代表的な抜き取り検査の方法を紹介します。

印刷

排出口の紙束から抜き取った1枚をオペレーターボックスの上に置き、印刷のかすれや汚れ、油ダレ、シワ不良がないか目視で確認します。加工原稿(完成品見本)と並べて、刷り色の濃度を照合します。稼働中は30分に1度の頻度で刷本の抜き取りを行います。

フィルム貼りされた窓封筒を、排出トレイから束で抜き取りパラ検します。束をすだれ状にして窓の“粘り”を確認し、中から1枚を抜き取って、枠内の糊の位置、窓の位置、窓部分に当てた光の変化を目視します。その後、製品に抜き取り時間を記入して担当者印を押し、破壊検査へ送ります。

ホットメルト

封筒の口部分にテープ加工をしたホットメルトは、抜き取った束の中から1枚を取り出してフラップと胴のセパレート(剥離紙/テープの上に貼られた、剥がすための薄い紙)をそれぞれ剥がします。糊が塗布されている部分の厚みをマイクロメータで検査し、基準値内に納まっているかを確認します。(※基準値は製品ごとに設定されており、規格書または現場指示に基づきます)

製品の表裏を目視確認したら、フラップを折って糊を接着させ、箱No.と抜き取り時間を記入して担当者印を押し、破壊検査へ送ります。

破壊検査

破壊検査とは、製品の強度や耐久性、構造を確かめるためにわざと破壊して検査する方法です。品質保証や製造工程の改善のために欠かせない検査方法です。

福島封筒では、抜き取り検査の1時間後に破壊検査を行っています。主に接着部分の紙剥けの状態を目視しており、糊付けされた部分を人の手で剥がして接着状態や糊の量を確認します。剥がす際に紙が破れるほどしっかり接着されているかが良品の目安です。逆に、簡単にめくれる場合は接着不良と判断されます。

お客様に高品質な封筒を届けるために、検品の工程は欠かせません。福島封筒では、工程ごとに標準化された検品方法が設けられており、社員一人ひとりの目と手によって製品の品質が厳しくチェックされているのです。

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福島封筒 正社員採用情報

「製造職」採用情報

雇用形態 正社員
勤務時間 実働時間:1日あたり8時間(シフト制)
【日勤】8時45分~18時/
【夜勤】20時45分~翌6時
休日休暇 週休2日制(土日)、祝日、夏季休暇・
年末年始休暇、慶弔休暇、有給休暇
給与 月給22~30万円

※2025年7月調査時点の情報です。

「営業職」採用情報

雇用形態 正社員
応募条件 大学卒・大学院卒以上、
普通自動車第一種免許(AT限定可)
勤務時間 8:15~17:30(実働8時間)
休日休暇 週休2日制(土日)、祝日、夏季休暇・
年末年始休暇、慶弔休暇、有給休暇
給与 月給23〜25万円

※2025年7月調査時点の情報です。

福島封筒は、東京都板橋区に本社を構える封筒製造の会社です。自社工場を保有し、仕様決定から納品までワンストップで対応できるため、高品質な封筒を短納期でお届けできることが強みです。そのため、大手通信会社や保険会社、官公庁など多くの取引先から厚い信頼をいただき、安定した業績が続いています。

そんな福島封筒は2025年に創業60周年を迎えます。今後のさらなる発展を目指して、一緒にものづくりをする仲間を募集しています。業界未経験からでもチャレンジできる環境が整っていますので、興味を持った方はご応募ください。

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株式会社福島封筒

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