皆さんが普段何気なく使っている封筒。その封筒の製造現場を支えているのが「機械オペレーター」です。寸分のずれもない高品質な封筒を量産できるのは、機械オペレーターの技術と経験があってこそ。ここでは、封筒製造の機械オペレーターについて詳しくご紹介します。

資格不要！封筒製造の
機械オペレーターの仕事

機械オペレーターというと「なんだか難しそう…」「特別な資格が必要なのでは？」と思う方もいるでしょう。しかし、封筒製造の工程で使う機械を操作するために、資格や特別な経験は必要ありません。未経験からでもチャレンジでき、専門的なスキルを身につけることができる仕事です。

機械オペレーターの基本業務

機械オペレーターの業務とは？

封筒製造の機械オペレーターの主な業務には、以下のようなものがあります。

• 機械のセットアップ：製造する封筒のサイズや形状、紙質に応じて機械を設定
• 材料のセット：紙や糊などの材料を機械に投入
• 機械の操作：タッチパネルやボタンで操作を行い、封筒を製造
• 動作状況の確認：機械の動作や製品の品質を目視でチェックし、異常があれば対応
• 機械のメンテナンス：清掃や点検を行い、良好な状態を維持

機械のメンテナンスは予防保全

上記の業務内容を見たときに、機械のメンテナンスは難しそうだと感じた人もいるでしょう。しかし、封筒製造スタッフが行うのは予防保全であり、故障した機械を修理するのではありません。清掃や点検は、あらかじめ決められた手順やチェックリストに沿って行うため、未経験でも迷わず取り組むことができます。

封筒製造の工場ではメンテナンスのためのマニュアルが用意されており、未経験者でもどのように点検したらよいか分かるように作業が標準化されています。点検の際のチェック基準も設けられていますので、安心して業務を覚えることができます。

封筒製造では
どんな機械を扱うの？

封筒製造に使う機械の種類

封筒製造では、多数の機械を使って工程を進めていきます。使い慣れるまではもちろん先輩社員からの指導を受けますが、コツをつかんで経験を積めば、一人前の機械オペレーターとして現場を任せてもらえるようになります。

封筒製造の工程で使われる機械には、以下のような種類があります。

• オフセット印刷機：封筒の表や裏地紋を紙に印刷する機械
• 断裁機：印刷された紙を封筒や窓のサイズにあわせて断裁する機械
• 糊付け機：封筒に糊やテープ加工をする機械
• 折り機：断裁された紙を封筒の形に折る機械

封筒製造を一貫内製できる企業は少ない

たとえば印刷機の場合、表裏同時印刷や印刷の汚れをセンサー検知するなど、高機能であるほど現場の作業効率は上がりますが、一方で設備コストは高くなります。また、折り機や糊付け機などは封筒製造のための専用機械であり他の製品製造には転用できません。

そのため封筒製造に特化した工場に設備が集中している現状があり、封筒製造を受注から製造、検品、納品まで一貫体制で請け負うことができる企業は意外と少ないのです。

封筒製造の機械
オペレーターになるには

未経験でも
機械オペレーターを目指せる

封筒製造の機械オペレーターになるために、資格や特別な経験は必要ありません。未経験からでも機械オペレーターを目指すことができます。「専門的な機械知識」よりも、「作業手順を覚えて、正確にこなすこと」が得意な方に向いています。プラモデルや手順書を見ながら作業するのが好きな方にも、なじみやすい仕事です。

多くの企業では、必要な知識を先輩社員の実務指導で学ぶことができ、点検方法も標準化されたマニュアルが用意されている場合がほとんどです。現場経験を積むことで自信もつき、機械オペレーターとしての仕事に誇りを持てるでしょう。

入社後に身につく
スキルや知識

封筒工場の機械オペレーターとして入社した後、身につくスキルや知識には以下のようなものがあります。

• 機械操作のスキル：製造工程におけるさまざまな機械の操作方法を習得
• 機械メンテナンスの知識：機器の点検・清掃などを通じて習得
• 段取り力：機械セットアップや材料補充、前後の工程との連携
• チームワーク：社内の仲間と連携しながら業務を行う

封筒製造の現場では、「段取り力」と「チームワーク」がとても大切です。作業が滞らないように準備を整える力、仲間と声を掛け合いながら進める力は、前後の工程とスムーズに連携するうえで欠かせません。これらは、毎日の業務の中で自然と身に付いていくものです。