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営業~製造・納品

封筒ができる工程|
営業~製造・納品

当メディアは株式会社福島封筒をスポンサーとして、Zenken株式会社が運営しています。
目次
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手紙や書類、DMなど、私たちの生活の中で当たり前に使われる封筒ですが、その封筒ができる工程には技術とこだわりが込められています。ここでは、封筒ができるまでの工程をご紹介します。

封筒製造に関わる人々

お客様のニーズを満たす
提案営業

封筒製造の営業は、お客様のニーズに合わせた封筒製造の提案を行います。封筒が使われるシーンや受け取る相手、用途など、封筒が果たす役割とその効果を考えた上で、お客様のニーズを的確に捉えて提案します。

ときには、お客様が気付いていない潜在的なニーズを汲み取った新たな提案を行います。例えば、環境に配慮した紙を使ったエコ封筒や、企業ブランディングのための加工など、お客様の想いを形にするコンサルティング的な役割も担っています。

封筒のサイズや形状、紙質、印刷方法などの仕様面から、ロット、納期、価格などをお客様と打合せしながら決定します。工程や製造技術に関する知識も持った封筒製造のプロとして、お客様のニーズを満たした提案を行います。

想いを形にする封筒製造

営業担当が汲み取ったお客様の要望に合わせ、高品質な封筒を作るのが製造職の役割です。製袋(袋状の包装材料を製造すること)専用の機械を駆使しながら、印刷・加工・検品の各工程において責任感を持って業務にあたります。

封筒製造に欠かせない印刷機や断裁機、折り機などは、機械オペレーターが操作します。特別な資格は必要ありません。機械にはそれぞれ特徴がありますが、日々の作業を通じて自然と操作に慣れていける仕事です。

お客様へ高品質な封筒を届けるため、封筒は手作業で検品を行います。人の目でしっかりとチェックを行い、厳しい基準をクリアした製品がお客様の元に出荷されます。

封筒製造に携わる
社員へインタビュー

封筒製造には大きく分けて営業職と製造職があり、それぞれに求められるスキルは異なりますが、お客様に満足いただける製品を作りたいという思いは一つ。当メディアでは、封筒製造に携わる現職社員の本音とやりがいに迫るインタビューを掲載しています。

インタビューでは、未経験から封筒業界に転職した方の事例を紹介しています。転職理由や入社後の印象変化、仕事内容、1日のスケジュールなど、封筒業界を少しでも知ってみたい方は、ぜひご覧ください。

どのように作られる?
封筒製造の概要

営業と製造の連携が
欠かせない

営業職の提案力、そして製造職の技術力は封筒製造企業にとっての生命線です。お客様のニーズを満たす封筒を作るためには、営業と製造の連携が欠かせません。

営業の仕事はお客様との信頼関係を築くこと、そして製造の仕事は高品質な封筒を計画通りに作ることです。製造現場では、機械を動かす前の段取りこそが、仕上がりを左右する重要な工程。朝の数分の遅れが1日に響くこともあるため、“始まる前”の準備が、プロの腕の見せどころとなります。

見た目はシンプルでも
奥が深い封筒製造

一見シンプルに見える封筒ですが、製造工程ではミリ単位の調整や工夫が求められます。とはいえ、いきなり難しい作業を任されることはありません。未経験の方は、まずは基本的な操作が理解できるシンプルな単独機からスタートし、動画マニュアルや先輩のサポートを受けながら、少しずつ慣れていきます。

1年後には、未経験の方でも扱える機械が増えていき、封筒製造の奥深さや楽しさを実感してくるでしょう。

封筒製造の工程

制作手配

お客様からの要望に対して営業が提案や見積もりを行い、注文を頂けたら制作手配に入ります。封筒に印刷するデータを回収し、入稿班がデータ作成や用紙発注などの進行手配を行います。

印刷

封筒の元となる用紙にオフセット印刷機で文字やロゴを印刷します。機械によっては、表面と封筒の内側に印刷する裏地紋を同時に刷ることができ、作業効率がアップします。印刷物を1枚1枚カメラで監視し、印刷の汚れを検知する印刷カメラセンサーを搭載したものもあります。

断裁・抜き

刷本(印刷が終わった紙)は、次工程でスムーズに加工できるように断裁機でカットします。余分な部分を取り除いて用紙のサイズを整える「化粧落とし」のほか、用紙サイズを均等に整えたあとは、専用の機械を使って用紙を封筒の形に抜いていきます。抜き加工の種類には「エキセン抜き」「ビク抜き」があり、製作部数や仕様によって選択します。

エキセン抜き

エキセンと呼ばれる刃を指定の寸法にセットして、300~500枚の用紙を一度に抜き加工する方法です。加工費用は比較的安価ですが、複雑な形状の加工には向いていません。

ビク抜き

木製板に入れた切れ込みに沿って刃を立てた抜型(ビク型)を用いて、抜き加工する方法です。トムソン加工とも呼ばれ、複数窓や変形窓、ミシンなど複雑な形状の加工が可能です。

むしり

抜き加工が終わった紙から、外側の余分な紙をむしる工程です。次工程をスムーズに行うために、型に沿ってきれいに揃えて積み上げていきます。

窓加工

窓つき封筒の場合、抜き加工で開けた穴にフィルムや半透明のグラシン紙を貼付加工します。

口糊

封筒の口部分に糊やテープをつける加工です。口糊の種類によって使用する機械が異なり、両面テープ・アラビア(水糊)・ホットメルト・アドヘアなどの種類があります。

製袋

ここまで加工してきた刷本を封筒の形に仕上げることを「製袋」と言います。封筒製造の機械の中には、製袋と口糊・窓加工を同時に行える「複合機」と呼ばれる機械もあります。複合機は、メンテナンスや細かな調整が必要ですが、経験を重ねることで、よりスムーズに対応できるようになります。

検品

封筒の形が出来上がったら、検品で製品の品質を厳しくチェックします。印刷のムラや傷、加工の不良などがないか、熟練スタッフの目で1枚1枚確認します。封筒の種類によって検品方法が異なります。

納品

無事に検品を通過した封筒は、箱に詰められてお客様の元へ納品されます。

未経験から始められる、封筒製造の仕事

封筒製造は専用の機械を使った作業が中心ですが、入社後は先輩スタッフのフォローのもとで、機械の扱い方や作業の流れを少しずつ覚えていけます。専門的な知識やスキルは、働きながら自然と身に付いていくので、ものづくりに興味がある方なら未経験からでも安心してスタートできます。

『FuLAB(ふうらぼ)』は、未経験から何か一つの分野を専門的に極めたいと考える人に向けて、「封筒製造」に関わる仕事内容と働く魅力を伝えるメディアです。「ものづくりに関わる仕事」「営業にチャレンジしてみたい」という皆さんを応援します。